2019年9月21日

絵本は最高の道標

災害の時、ラジオは最強で必須と
感じる今日この頃。
迫る台風17号の影響が、極力少なく
済みますようにと祈るばかり……。


いろいろとあって、しんどくて、
心に届くものが欲しいなと思っていたら、
テレビである一冊の絵本が紹介されていた。

海外のもので、日本では20年前に
発売され、名作と謳われた一冊らしい。
早速ネットで検索して、
とりあえず購入の為にキープしておいた。

そうしたら、旦那さん。
たまたまこの日一緒にネコ映画、もとい、
アニメ映画「銀河鉄道の夜」(1985年作)を
観たものだから、宮沢賢治の本が
欲しいと言ってきた。

ネコじゃないんだけど、ジョバンニと
カムパネルラを、人では無く猫の姿に
置き換えることで、より見やすくなった
賢治作品だと思う。
つまり、大好きな作品だ。

この歳になって改めて見てみると、
昔見えなかった色んな解釈や、
とてもシンプルなまっすぐな言葉が、
心の中で輝きを増したように感じる。

沢山の発見をしたし、やはりあの
「カムパネルラー!!!」って絶叫するシーン、
あそこではボロ泣きをしてしまう。
そしてあの音楽。
なんかもう大好きすぎて、また泣けた。

エンディングで朗読される、
「春と修羅」の一節。
コレに関しては、あの当時(大正)にこの
量子力学で語るような内容を、
淡々と紡ぐのはすごすぎ。

あの内容は、中二病をくすぐるよね。
ていうか、中二病ホイホイだよね。

それはさておき。
先日の休みの時に、買い物がてら
旦那さんと本屋へ行って、角川版の
「銀河鉄道の夜」を購入。

角川版と新潮文庫版では、かなり
違う箇所があったりするので、
角川版を選択した。
言い回しや情景描写は、角川版の方が
原書に近いと判断したからだ。

未完の作品だから、
そもそも第一稿~第三稿までと、
最終稿とでは内容が大分異なる。
そこまで追いかけて読むのは、
研究者の領域に、足を踏み入れて
しまうのかもしれない。

未完だからこそ、むしろ私は、
アニメ映画版が好きなのだ。
コレを観た上で、原作を読んだ時に
何を感じるかは楽しみかもしれない。

私が探していた絵本は、Amazonで
購入をすると決めていた。
その時ふと、もう一冊の絵本に
導かれるように出会ってしまった。
だから、それと併せて二冊の絵本を購入。

昔は良く、絵本はジャケット買いを
していたものだけど、今回偶然出会った
絵本は、正にそれかもしれない。

どうしても欲しかったのはこの本。
「オレゴンの旅」
読む度に、違う何かが見つかる絵本。

社会にあるもの、世間体や偏見。
色んな形の中に押し込められて、
自分でも押し込んで、心も体も
色んな諦めの中にある。

そこから飛び出して、
本来在るべき場所へ帰る物語。

あーさん達が良く言う、
在るべきかたちへって言葉に重なる。
……だから目に留まったのか。

そんな事とは関係なく、
この絵本からは何とも言えない気持ちが、
何処かへ向かう活力が沸いてくる。
優しい率直な表現の言葉に、
どこか救われる気がする。

こんな風に、生きようって思う。
残された時間、こんな風に生きようって。


「100年たったら」
イラストは、
「あらしのよるに」の、あべ弘士氏。
もうこれだけでストライクです。

この表紙が良いんだ。
まるで、ガブとメイのよう。

物語は、一つの約束から始まる輪廻転生。
そしてそこにある愛の物語。

傍に居る誰かは、もしかしたら
何かの約束から始まるめぐり逢いかも。
そんな風に思いを巡らせてしまう。

まぁ実際に、その場合もよくあるけどね。
うん、色々と思い当たるから。
うん、判ってる。

しかしこれを切っ掛けに、
再び絵本熱が上がってしまった。

「なまえのないねこ」なんて、
書店で涙零れたからね。
ヤバいよ。

楽しみが増えたってことは、
幸せなことかもしれない。
やっぱり、絵本は最高です。









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