小さな虹が浮かんだ日

これは先週の日曜日のこと。

週に一日しか休みの無い旦那さんの貴重な時間。
ドライブへ行こう！ということになり、
伊豆へ行こうか、富士へ行こうか、それとも
「あの花」のめんまを探しに秩父へ行こうか(笑）
などと様々な案が出ていた。

そして決定したのが、千葉。
確かに観光スポット沢山あるけどね？
千葉県民が千葉観光・・・・・・。

それを押したの、私。
なんとなく、それが良いと思ったのだからそれで良いのだｗ

本当は、めっちゃ早朝から！と思っていたんだけど、
なんやかやで初動が遅くなり、８時前くらいの出発に。
車へ乗り込んで驚いた。
車内に虹が！！！

始まりは、両端に見えたプリズム。
それが徐々に広がっていき、社内で夫婦共々大興奮！
やがてその七色の光は、一つに繋がって虹になった。

フロンドウィンドウに付いた夜露が、駐車場に射しこみ
朝日に照らされて生れた、ほんの僅かな瞬間の光景。

色んなタイミングが重なって、生れてはじめて
車のフロントウィンドウの虹を見た。
外から見ても見える事は無く、シートに座った時にしか見えない
宝物の瞬間。

「これは神様からの贈り物だね」
そんな言葉が、私達の口から自然に出る。

なにやらテンションも上がって良い感じ！
そして待っていたのは、高速道路の大渋滞っていうね（苦笑）。

３連休の最終日。
お天気も最高のこの日は、みんなお出かけするものです。
それでも途中からは快適なドライブへと変わり、
真っ青な空の元を気持ちよく走りました。

最初に向かったのは、江川海岸。
知る人ぞ知る、インスタ映えするという名所。
「千葉のウユニ塩湖」なんて異名もあるあの場所。
オフシーズンだからか、人が少ない。
主に、釣り人が来るような場所。

私達と同じような目的の若者集団もいたんだけど、
ロープを越える事は出来ないので、早々に立ち去って行った。
その理由は、一目瞭然。

風が吹いていたので、鏡面のような海面は無くw
しかも。

引き潮だった（笑）。

うん。
確かに何とな～く空が反射しているね。
静かだね。
悪くは無いよね。
けど・・・・・・。
やっぱ、本当の場所へ行かなければならないなと心に決めたｗ

屋久島の海とかも、凪いでいる時は鏡面になって空を反射するから、
そっちの方がスケールでっかいと思う。
つーか、ボリビアへ行こう。必ず。

さぁお次は、洲崎灯台を目指して走り出す。
途中、「黄金アジ」を出すお店の看板があちこちに。
実はこれ、結構有名な名産のようで、ガイドブックにも
掲載されたり、房総旅の番組とかでは取り上げられている物。
が、私がアレルギー持ちなので華麗にスルー。
機会があれば、旦那さんに食べてもらってレポートしてもらおうｗ

渚の駅、なる場所へ到着すると、周囲の街並みは南国模様。
何処かに似ているな～と思ったら、神奈川県の某所と
椰子の木やリゾートホテルの並びが似ていた。
ちょびっと南国。でも千葉ｗ

トイレ休憩も兼ねてのぶらり散歩。
海には帆船が帆を畳んで浮かんでいました。

しかし、洲崎灯台は遠い。
地図を見ていたら、手前に「沖ノ島」の文字を発見。
この沖ノ島は、サンゴの生息地としては日本最北端。
海中には古代遺跡も沈んでいるという、ちーとばかり珍しい場所。

なので、そこへ行ってみた。
本当に思い付きのドライブである。

いやぁ、人が多い！
釣り人も多いけど、それ以外の浜遊びの人も多い。
穏やかな湾内だから、小さな子供も沢山いる。
何が一番良いかと言うと、雰囲気。
とっても優しい空気感なのだ。

車を降りて、旦那さんも「気持ちの良いところだね」と零す。
私も、なんだか不思議に優しい空気に、ホッとした。
いや本当に、「ホッ」と出来るのだ。
海より山の私がそうなるのだから、ここはそういう場所。
「守られている」感覚がある場所だった。

浜から沖ノ島は、細い砂浜が繋がっていてそこを渡る。
左右が波打ち際なので、それがまた良い。
赤ちゃんも大人も、楽しそうに遊んでいる。

小さな沖ノ島を散策していたら、中央へ繋がりそうな道が。
そこを登っていくと、休憩場所のような広場とトイレがあり、
そこを越えていくと小さなお社が建てられていた。
何の神様が奉られているんだろうと、看板を読むと、
何かの作品で取り上げられていた神様のお名前が。

旦那さんが一言。
「俺、数年前に夢の中でこの神様に会ってる」

え、それって。
呼ばれたんじゃんかｗ
ていうか、何となく千葉を下った方が良いってそう思ったのも。
今朝の虹も。
洲崎灯台行きをやめて、初めてなのにここを選んだのも。
全部繋がったような感覚がした。

二人で、妙に納得。
なんだかこういう旅もありだね。

空を見上げると、抜けるような青空をトンビが飛んでいた。
耳に届くのは波が打ち寄せる音と、子供達の楽しそうな声。
何か幸せ。
こういう時間、二人で過ごせるって幸せ。

「今度は釣り道具を持ってこよう」
旦那さんは、大物を釣り上げて喜ぶ家族を見ながら言った。
そうだね、のんびり釣り糸を垂らして過ごそう。

帰り道、沈みかけの太陽に照らされながら、今日の事を感謝した。

高速は大渋滞だったけどねっｗ
よくテレビにも出てくる、市原サービスエリアでご飯を食べ、
巷では有名なシュークリーム（ピーナッツ味と、ミルク味）を
二人で半分子し、ネモさんの待つ我が家へと帰るのでした。

そうそう！
知らなかったけど、私の大好きな「ぴーにゃっつ」！！
出た当初から愛してやまないこのキャラクター。
とうとう、うなり君を抜いて千葉県人気第一位に！！
全国では１７位！！
お土産コーナー大充実していて笑っちゃったｗ

やったね、ぴーにゃっつ！！
靴下買って、職場で履いていますｗ
ちっちゃいマスコットも買ってきて、職場の先輩達におすそ分け。
ふふふ、都内に地味にぴーにゃっつ布教中（笑）。