2018年10月29日

きみに読む物語

仕事は大分慣れてきた。
みんなすごいなーと思いながらも、
いつの間にか一人でこなすのも
平気なくらいにまでなった。

あと、皆さんとっても親切だから、
沢山教えてもらって助けて頂いている。

細々と色んな人の話は耳に入るけど、
それはどの職場でも同じ事。
相手に迷惑が掛からないように、お互い
気持ち良く仕事が出来るようにするだけ。
それで良いんじゃないのかな。

ほんの少しの気遣いと思いやりがあれば、
大抵のことは円滑に進む。
それが出来ない人が何人か居るから、
面倒くさいことが起こるのだと思う。

そんな中でも、ベテランのTさんとは
沢山話をする機会があって、
ふとしたことで老後の話になった。
「これから先もっと歳をとったら、
 夫婦二人で手を繋いで歩きたいのよ。
 たまに見るじゃない? 町中で、
 手を繋いでいる穏やかなご老人夫婦。」

すかさず私も、
「うちも同じ事言ってました!」
と、興奮気味に言葉を続けていた。

大先輩のTさんからすれば、私なんて
まだまだ未熟で目につくところも
多々あるはず。
それでもこうして、胸の内に在る想いを
語ってくださることは嬉しかった。

人の出会いって面白い。
色々なことがあって、生きるって大変だなぁって
ここ数日は特にそう感じていただけに、
人の心や思いに触れられた時は、
生きているからこそだと感じる。

生き物は、死ぬまで生きなきゃいけない。
当たり前の決まり事なんだけど、それは
楔のように心に突き刺さる。
最近は、とくにそれが頭の中を過ぎる。

人は、死ぬときを自分で決めちゃいけない。
死ぬ瞬間まで、生き抜かなきゃいけない。
これは命あるからこその約束事だと、
個人的には思っている。

きっと、生が過ぎてしまえば何てことは無い
のかもしれないけど、その最中に在るときは、
呼吸をするのすらしんどいこともある。
それでも生きねばならないのかと。

旦那さんと休みだった今日。
三年前に録画して、二人で観る約束をしていた
私の大好きな映画をやっと観ることが出来た。

「きみに読む物語(原題 The Notebook)」
改めて、この夫婦のように最期を迎えられたらと
願わずにはいられない。

ボロッボロ涙を流している私とは対照的に、
旦那さんは冷静に観ていたけれども。
「良かった」と、言ってくれた。

一人残すのも、残されるのも嫌だから。
もしも願いが同じなら、天の奇跡を信じたい。









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