2018年11月13日

当たり前のことこそ大切にする

職場では、個人的にとことんクリーンリネスに
務めているので、店頭に立つときは手が空けば
蛇口から壁からレジから、とにかく徹底して
掃除に取りかかっている。

ちょっと背の高いお客様なら見える場所は、
とにかく綺麗にしておきたい。
勿論、見えない場所も。

正直、売り場がお世辞にも綺麗とは言えなくて、
新任した店長と一緒に思い思い掃除を始めた。
食べ物を売っていてこれでは、と
店長と私は口を揃えた。

今までは、ベテランのTさんが店頭に出た時、
短い限られた時間の中で必死に掃除をして
くださっていたそう。

しかし、一人だけが頑張っても休みの日も
有るし、基本キッチンメインの方なわけで、
掃除が追いつくはずもなく。
塵も積もれば……である。

この職場は、駅ナカのテナント。
デパ地下と同じく、殆どが学生バイトさん。
一部が働く主婦さん達で成り立っている。
売り場に入るのは学生さんメイン。
だからなのか、掃除はやっているようで
今一つ出来ていない。

ケースの上も良く見れば汚れていて、
レジの横、ガラスの下や角。
カード決済の機械の周辺なんて、埃の塊。
私も学生の時は、そんな場所は見もせず
商品整理と売ることだけだった。
案外、若い時なんてそんなもんだと思う。

だから店内のクリーンリネスなんて、
社会に出て、接客販売業に就かなければ、
身に付かないのかもしれない。
接客販売していても、やらない人はやらんけど。

そんな事を考えながら、自分は宝石販売を
やっていたときに嫌と言うほど叩き込まれた、
クリーンリネスに務めている。

売り場だけでなく、早番で入った日の午後は
お弁当作りも担当だ。
設計図通りに盛り付けをして完成させ、
厨房の後片付けと掃除をする。
廃油やゴミがヘドロの様に溜まった場所も、
網ですくって掃除する。

まー、この時の臭いはとんでもないもの!
だから極力息を止める(笑)。
弁当作成より、掃除に時間がかかる。
次の日使う人達が気持ち良く使えたら、
それが一番だと思うから。

そんなある日。
この日も厨房に入ってお弁当作りをと言うとき。
焼き番で入っていたベテランのTさんが
「昨日はありがとね!驚いたよピッカピカ!
 本当にキレイにしてくれて!」
と、何度も褒めてくださった。
首をかしげている私に今度は、
厨房の主のOさん。

「あんたが掃除してくれた日が、
 一番キレイで気持ちいいんだよ」
そんな事を仰った。
私は、Tさんに教わったとおりに掃除して
片付けしていただけなんだけど、
喜んで貰えたんだなぁ、有難い。

店長が厨房掃除の時は、何故か汚い。
男だからなのか、洗い物とか適当で、
洗剤は残っているし油付いてるし(汗)。
それは厨房の人達には当然大不評。
売り場のガラスは最高に磨ける人なのに、
洗い物とかは苦手なのかもしれない。

たまたま厨房掃除だけ頼まれた私は、
ビシャビシャのまま置かれたバンジュウや
食器を洗い直して掃除をしていた。
そこへ戻ってきたTさんが、酷いでしょ?と
嘆いたので、全て洗い直したことを伝えると
ニンマリ笑って「グッショブ!」のサイン。

最後に例の排水溝掃除に取りかかり、
余りの臭さに、気持が挫けないように
「早く終わらせないと、オイラの鼻がもげる!
 もげるし、窒息してしまうぞー!」
と、普段とは違う声で騒いでいたw
騒がないとやってられない臭いなのだ。

傍で、焼き台の掃除をしていたTさん。
「どこから声を出してるのw」
と声を出して笑っていた。

いつの間にか私は、まだ勤務一ヶ月も
経過していないのに溶け込んでいたらしい。
Tさんにも、Oさんにも可愛がって貰い、
学生の皆さんとも打ち解けている。
受け入れて貰えて、とても嬉しい。

こんなことしか出来ないのに。
小さな事でも、あなたじゃなきゃと
言って貰えることが1つでも出来たなら、
とてつもなく有難い。

仕事は楽では無いけれど、
頑張って続けられそう。
本当に、感謝です。









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