2019年6月18日

手の中にあるもの

歳を重ねていくと、段々と自分の気持ちに
素直に生きても良いのだと思うようになった。

今、ここに居るこの姿の「私」は、
これ一回限りの生なのだから。

若いときは感情を押し殺し、我慢をして、
相手に合わせる事も多々あった。
自分は未熟なのだから、と。

今思えば、そんな我慢は必要無かったと
判るのだけど、何せ未熟だったものだから、
判らなかったんだなぁ。
勿論、若い頃は経験不足で、
至らないところも山のようにあった。

けれどそれ以上に、他の人に言わせると、
私の境遇は相当な不幸だったらしい。

旦那さんを始め、親戚の人達からも、
よくそれでぐれたり自殺しなかったと言われた。
どういうレベルですか、それはw
外から見えるものは違うってことか。

個人的には、喉元過ぎれば何とやら。
終わったことはネタとして。
笑って話せるなら、それで良いと思っている。
だって今は、幸せだから。


我が家は、寝室にベッドでは無く
布団を敷いて寝ている。
私の布団はいつも、ネモさんと半分こ。
時々窮屈なこともあるけれど、
幸せな半分こ。

たまーに、半分以上を占拠されて
追いやられるけど基本は半分こ。

先日の朝、起きたとき。
私は布団の右端に、右側を向いて寝ていた。
そのすぐ背中側には、同じようにネモさんが、
右側を向いて寝ていたのだ。

そして、隣の布団には、これまた同じように
旦那さんが右側を向いて寝ていた(笑)。
正に、川の字。

ネモさんも、6キロを超える大猫だから、
寝姿はまるで子供のよう。
私が体を起こしても、気持ち良さそうに、
ピクリとも動かないで寝息を立てていた。

川の字で寝るって、こんな風なんだろうなぁと
何だか無性にホッコリして、幸せいっぱいに。

今の生活は、決して楽では無い。
頑張るのも疲れて、もう人生終わっちゃっても
良いやと思うこともある。

けど、この川の字で寝られる家族があることは、
何者にも勝る幸い。
ただそれだけのために、生きる。
生かされている。

ささやかだけど、私の一番の宝物。
それを守るために、明日も頑張る。










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