アップルパイとコタツ王国

何もしない、と言うわけでは無いけど、
ここ最近の休日は、家事以外の時間を

ひたすら読書に費やし思考を巡らす。

それに飽いたら映画を観て、再び考える。

本も映画も、その時に必要な何かを

認識させてくれるアイテム。

幾度も目から鱗を落としてくれる。

忘れてはいけないことも、
決して手放してはいけないものも、
作品が伝えてくれる。

あとは、これでもか！と言うくらい
爽快なものとか、涙腺崩壊するものとか、
笑顔になれるものも素敵。

もっと無心に本が読みたい。
今はそんな気持ち。
そうすると、コタツの周囲にお菓子と
飲み物とミカンが無造作に集められ、
小さな要塞が誕生するのであった。
冬ならではの我が家の光景(笑)。



私は、アップルパイが好きだ。
一番好きなのは、昔ながらの、
シナモンをきかせたパイ。

幼い頃、まだ母がいた当時、
それがお土産だった日には、
感動したものだった。

薄切りのリンゴが幾重にも重なり、
シナモンの香りがふわっと立つ。
当時、幼稚園児だった私には衝撃的。
ありふれた物かもしれないけど、
あの感動の味には、何故か未だ再会できない。

これともう一つ。
生クリームとかで薄めに伸ばした
カスタードクリームを、リンゴの隙間に
どばっと流し込んだパイも好き。
その流れで、アップルカスタードパンも好き。

旦那さんが利用する駅施設に、
アップルパイ専門店があって、
つい先日、アップルパイ好きの私に
買ってきてくれた。
正に、薄めのカスタードクリームが
リンゴの隙間を埋めるタイプ。

美味しかったー。
これならお土産で持って行きたい。
安心する味で、パイ生地もバターの
風味が心地良いバランス。
リンゴに到達する前に、生地が
美味しいじゃんと思えたのは久方ぶり。

あんまりに喜んで食べたので、
旦那さんも嬉しかったらしい。
そんなにアップルパイ好きなのに、
教えてくれたの最近だよね？って
突っ込まれたけどね(苦笑)。

そして今日もコタツに潜る。

ネモさんは、暑くなるとコタツから
這い出ては寝転がる。
体の熱が取れると、再びコタツに潜る。

一通りの家事を終えた私も、それに倣う。
コタツの中で、私の足を枕にネモさんは眠る。

そんな私達を横目に、旦那さんもウトウト。

……コタツって、魔力半端ないっ。
こうして、２人と一匹の休日は過ぎていく。

再び、暑くなって出て来たネモさん。
今度は旦那さんが膝掛けを掛けたところ、
温かいからか、そのまま寝てしまった。

ネモさんと、過ごす時間。
休みの日はあったかいね。
眠気が全然嫌じゃない。
ずーっとこうだったらなー、なんて。

店では事件が起きていて、
それの話がメールで届いた。
前から言われていたことだけど、
正直どうにも出来ない。
何故なら問題の人物が、直そうとも
なんともせずに、好き放題だから。

それの話をまた、明日から
聞かされるのかと思うと、
忘れてしまいたくなる。
ほんとーに面倒くさい。

だから今だけは、忘れていよう。
ネモさんもそう言っている。
まったり過ごすのがいい。
明日、頑張る。